【8月13日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するフェラーリ(Ferrari)とルノー(Renault)は12日、レーシングポイント(Racing Point)の「模倣」に対する裁定は甘すぎるとし、異議申し立てを開始したことを明かした。

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 ルノーは先週、レーシングポイントのマシン「RP20」は不正にコピーしたブレーキダクトを使用しており、競技規則に違反しているとして抗議。これによりレーシングポイントは罰金40万ユーロ(約5000万円)を科され、チャンピオンシップポイントから15ポイント剥奪された。

 レーシングポイントのマシンは、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のマシンの一部を模倣しているとして非難されており、「ピンクメルセデス」とやゆされている。

 フェラーリとルノーが異議申し立ての意向を示した一方、マクラーレン(McLaren)とウィリアムズ(Williams)はこれに加わらないことに決めた。

 また、ルノーは「2021シーズンに参戦する全チームが、自分たち自身で独自の空力コンセプトを開発することを確約する、明確かつ施行可能な規制の枠組みを策定および実施するため、国際自動車連盟(FIA)、そしてすべての利害関係者と集中的に協力し続ける」と発表している。

 一方、レーシングポイントのオーナーのローレンス・ストロール(Lawrence Stroll)氏は、今回の模倣騒動についてチームの無実を証明すると明言。裁定を不服とするチームは「スポーツマンシップに乏しい」と非難した。

 なお、現時点でFIAは審理日程を公表していない。(c)AFP