ロード世界選手権、スイス開催が中止に 主催者は代替案を模索
このニュースをシェア
【8月13日 AFP】9月20日〜27日にスイス・エーグルマルティニー(Aigle-Martigny)で行われる予定だった今年のUCIロード世界選手権大会(2020 UCI Road World Championships)が、新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的とした規制を理由に中止となった。しかし、主催者である国際自転車競技連合(UCI)は、他の都市での代替案を検討しているという。
スイス連邦当局が12日、9月30日まで1000人以上の集会を禁止したことを受け、今大会の中止が決まった。
主催者であるUCIは「これによって、世界選手権大会を開催することはできなくなった」とコメント。また、UCIのダビド・ラパルティアン(David Lappartient)会長は「われわれはもちろん失望している」と話した上で、以下のように続けた。
「これを受け、当然ながらUCIは代替案を検討することになった。従って私は本日から、世界選手権を可能であれば同じく急勾配のコースで、本来と同じ規模か縮小して開催できるよう取り組んでいく」
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)は今季の自転車ロードレース界に大混乱をもたらしており、例年7月に行われているツール・ド・フランス(2020 Tour de France)も開幕が8月29日に延期された。
ラパルティアン会長によれば、世界選手権の代替案に関する最終的な決定は、遅くとも9月1日までに下されるという。
しかし、当初の開幕日だった9月20日まで6週間を切っているため、UCIは時間との闘いを余儀なくされている。
UCIに近い関係者はAFPに「UCIはオランダやイタリア、フランスなどの複数の都市に働きかけているが、オーストリアにより力を注いでいる」と明かした。(c)AFP