【8月13日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーのメジャー大会、マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament)を主催するオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(Augusta National Golf Club)は12日、ファンの入場を認めることによる新型コロナウイルス感染のリスクは「あまりに大きすぎて克服できない」として、今年は無観客で行うと発表した。

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 マスターズは4月の開催が伝統となっているが、すでに新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を受けて延期され、タイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)が連覇に挑む今年の大会は11月12日から15日に開催される。

 オーガスタのフレッド・リドリー(Fred Ridley)会長は、「われわれが直面している問題を考えたとき、まず最も重要なのはマスターズに関わる人たち全員の健康と安全だ」と語った。

「11月にパトロン(観客)とゲストを迎え入れる潜在的リスクはあまりに大きすぎて克服できないと、最終的に判断した」「こういう状況ではあるものの、マスターズをパトロンなしで開催するのは非常に残念だ」

 ウッズは前回大会で11年ぶりのメジャータイトルを獲得。大会通算5勝目、メジャー通算15勝目を挙げた。米ジョージア州で開催される大会は例年、最大約4万人が観戦に訪れるが、今回のオーガスタの決定により、今年のメジャー大会はすべて無観客で行われることになった。(c)AFP