【8月12日 AFP】南スーダン中部の町トンジュ(Tonj)で、同国軍兵士が民間人の武装解除を実施していた際に衝突が発生し、127人が死亡した。軍報道官が12日、明らかにした。

 報道官はAFPの取材に対し、戦闘が始まったのは8日で、治安部隊が同地域の民間人を武装解除させる作戦を実施していたと説明。この地域では共同体の間で衝突がたびたび発生し、死者が出ていた。

 同国では内戦が始まってから6年超がすぎ、政府は機能不全に陥っている。そうした中、多くの地域社会は自衛および牛泥棒に対する防御のために武器を多数保有している。

 トンジュでの騒乱は、複数の武装した若者と治安部隊の隊員らとの間のいさかいを受けて発生。最初のいさかいは鎮められたものの、先の報道官によると、若者らが軍の拠点に攻撃を仕掛けるために人々を呼び集めた。

 報道官は「最新の数字では、死者は127人に増えたことが確認できた」とし、うち45人が治安部隊員で、82人が現場地域の若者だと付け加えた。また、兵士32人が負傷しているという。(c)AFP