【8月13日 People's Daily】新型コロナウイルス感染症が発生して以降、中国で初めての大規模映像イベントとなる第23回上海国際映画祭が7月25日から8月2日まで行われた。観客のマスク着用や入場制限など感染対策を徹底した上、劇場、屋外、オンラインの3つの形で上映を実施。7月20日から国内の一部映画館で上映が再開している中、映画祭の開催は映画産業復活を後押しする役割を果たした。

 上海国際映画祭は中国で唯一、国際映画製作者連盟(FIAPF)公認の長編映画祭。例年は海外の著名な映画監督や俳優が招待され華やかなセレモニーが行われるが、今年は開幕式を15分だけ行い、レッドカーペットイベントは中止。賞の授与式も取りやめ、各部門に入選した作品を「公式セレクション」として発表した。会場を訪れることができない国内外の著名映画人がオンラインでメッセージを寄せ、ファンとの交流を図った。

 映画祭ではこの数年、一般向けチケットも発売し、全国の映画ファンに口コミで評判を呼んでいる。今年はインターネットでチケットを発売すると、一瞬で売り切れる人気ぶりだった。入場率を30%以下に制限した劇場で、観客はマスクを着用して体温を測定し、名前を登録した後、スクリーンとの「再会」を果たした。

 屋外上映は無料の予約方式で行われた。屋外でも感染対策は徹底され、座席は1メートル以上間隔を空けて100席以下とし上映後に毎回、消毒作業をした。

 新型コロナウイルスの感染が拡大していた時期、映画とテレビ製作を手がける企業「上海映画グループ」は政府の指導の下、10億元(約152億円)の救済基金を立ち上げ、経営難に苦しむ映像関連企業を支援してきた。また、8月2日に閉幕した上海映画祭とリレーする形で8月3-7日に上海テレビフェスティバルを開催。初の試みとなる連続開催で、映像関係者が多く集まった。

 昨年は上海国際映画祭と上海テレビフェスティバルに580作品が参加した。今年はオンライン上映の形で出品を呼びかけたところ、10日間もない募集期間にもかかわらず、世界5大陸から700作品が集まった。初めて海外の作品が5割を超え、国内外の映像関係者がオンラインを通じて商談を進めていた。(c)People's Daily/AFPBB News