■「その少女は私」

 ハリス氏は民主党の大統領候補指名争いに名乗りを上げ、昨年1月、マーティン・ルーサー・キング(Martin Luther King Jr)牧師の誕生日に選挙運動を開始した。民主党候補の第1回討論会では、バイデン氏が1970年代に人種別学校の撤廃・統合を目指したバス通学プログラムに反対したことを取り上げてバイデン氏を攻撃した。

 その際にハリス氏は、「そのころカリフォルニアには、公立学校に統合されることになった二つ目の学年に小さな少女がいて、彼女は毎日、バスで学校に通っていた」「その小さな少女は私だ」と語った。

 その後、昨年12月に民主党指名争いから撤退したハリス氏は今年3月、バイデン氏支持を表明した。バイデン氏は候補者討論会でハリス氏と激突したにもかかわらず、わだかまりはないと明言し、ハリス氏を「第1級の知性の持ち主であり、第1級の候補であり、真のライバルだった」と称賛した。

 トランプ氏の弾劾裁判の採決で有罪票を投じたハリス氏は、トランプ氏を倒すためにはバラク・オバマ(Barack Obama)政権を実現したアフリカ系、ヒスパニック系、女性、無党派層、ミレニアル世代による「オバマ連合」の再構築が必要だと訴えている。(c)AFP/Chris Lefkow