【8月12日 AFP】新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン開発が進んでいるが、臨床試験(治験)により効果が立証されたものはいまだない。だが世界各国は、少なくとも計57億回分のワクチンを事前に確保している。

 現在5種類のワクチン(欧州3、中国2)で、数千人の被験者が参加する第3相試験が行われている。

 ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は11日、新型コロナウイルスに対する「持続可能な免疫」をつくる世界初のワクチンを開発したと発表し、世間を驚かせた。このワクチンは旧ソ連が打ち上げた人工衛星にちなみ、「スプートニクV(Sputnik V)」と名付けられた。

 世界中の研究機関がワクチン開発を競っており、製造業者らは2021年または今年末までに数百万回分のワクチンを用意するための資金援助を受けている。(c)AFP/Ivan Couronne