【8月16日 CGTN Japanese】チベット自治区(Tibet Autonomous Region)林業・草原局は7月中旬から、陝西省(Shaanxi)動物研究所、西北工業大学(Northwestern Polytechnical University)、中央広播電視総台(CMG)報道チームと共同で、羌塘(チャンタン、Changtang) 国家級自然保護区でチベットカモシカなどの野生動物に対する20日間余の科学調査活動を展開しています。

 チベットカモシカは青海チベット高原特有の種で、毎年6月下旬から7月中旬にかけて、メスのチベットカモシカが出産地で集中的に出産し、その後、新たに生まれた小さなチベットカモシカを連れて集団で出発し、生息地に戻るとのことです。

 チャンタン保護区の奥地はチベットカモシカの出産地になっており、毎年この一帯で集中的に出産するチベットカモシカの数は10万頭以上です。今年、科学調査隊は出産地を離れたばかりのチベットカモシカの大集団の隊列を撮影しました。集団は前後5、6キロ近く続き、その数は6万頭以上と推定されています。これは科学調査隊が今までに撮影した中で最大のチベットカモシカの移動個体群です。

 なお、科学調査隊は今年、西北工業大学が独自に開発したドローンを初めて使用し、チベットカモシカの個体数統計の科学性と正確性を大幅に高めました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News