【8月11日 Xinhua News】中国浙江省(Zhejiang)寧波市(Ningbo)寧海県(Ninghai)前童鎮(Qiantong)に住む童松達(Tong Songda)さん(84)は、先祖代々続く無料の「茶攤(ティースタンド)」を守り続けて60年たつ。家の中では童さんが火をおこし、長男の妻の胡亜蓮(Hu Yalian)さんが湯を沸かし、孫娘の童暁娜(Tong Xiaona)さんが酸梅湯(さんめいたん)と呼ばれる梅を使った伝統的な飲み物を作る。童家の人々は自宅から近い古い街道で、自家製の酸梅湯を通行人に無料で提供している。

 古くから商人の往来が盛んな同鎮で、童家の人々は進んで慈善を施し通行人に無料でお茶を提供してきた。そのため地元の村人からは「焼茶世家(代々お茶を煮出してきた家)」と呼ばれている。童家の家系を記した「塔山童氏族譜」には、清代の祖先、童維泰(Tong Weitai、1771~1845)が同地でお茶を出して4世代目だと書かれている。童さんの世代は、心温まる慈善行為を受け継ぐ10代目に当たるという。(c)Xinhua News/AFPBB News