【8月11日 AFP】ドイツのイェンス・シュパーン(Jens Spahn)保健相は10日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)が続く中、来季のドイツ・ブンデスリーガで観客のスタジアム入場を一部許可しようとしている同国サッカーリーグ機構(DFL)の案に反対だと述べた。

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 シュパーン保健相はツイッター(Twitter)に「現在の感染率を考慮すると、スタジアムに数千人の観客を入れることは適切でない」と記した。「今は回避可能なリスクを取るときではない」

 ブンデスリーガ1部と2部の全クラブは前週、9月18日に新シーズンが開幕する際、観客のスタジアム入場を一部許可するというDFLの案に合意していた。

 この計画では、観客は着席だけが認められ、観客の追跡ができるようチケットは個別化される。また、試合会場でのアルコールは10月まで禁止され、年末までアウェーサポーターはスタジアムに入ることができない。

 DFLの案にはまず政府の承認が必要だが、シュパーン保健相の投稿はその望みを打ち砕くものとなった。

「DFLの構想は理論上では素晴らしい。しかし、パンデミックの状況で重要なのは日々の行いだ」

「警戒し続けなければならないと感じている」「現在の状況で観客を入場させると、誤ったシグナルを送ることになる」

 感染者数がわずかに増加しつつあるドイツでは、これまでに約9000人が新型コロナウイルス関連で亡くなっている。(c)AFP