【8月10日 AFP】女子テニス世界ランク2位につけるシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)が9日、全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)出場についてはまだ決めかねていると話す一方、移動に伴う「厳しい条件」を心配していると明かした。

 10日に本戦が開幕するプラハ・オープン(Prague Open 2020)に出場する昨季のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)女王は、遠隔での記者会見で「まだ最終判断は下していない」と話した。

「欧州からの遠征は少し大変で、直行便がないから乗り継ぎが必要になる。そこは個人的に、精神面で厳しい」「自分にあまりそういったストレスをかけたくない。言った通りまだ決めてはいないけど、現時点で条件は厳しい」

 新型コロナウイルスの感染拡大が続いている中での全米オープンについては、女子のランキング1位アシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)の他、エリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina、ウクライナ)とキキ・ベルテンス(Kiki Bertens、オランダ)、さらには男子シングルスの前回王者ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)も出場の見送りを決めている。

 ハレプは出場を予定していた女子ツアーの中断明け初戦、パレルモ・レディース・オープン(Palermo Ladies Open 2020)をウイルスへの不安から辞退した。母国でずっと過ごしていた同選手にとって、第1シードで登場する今大会は2月以来の国外遠征となっている。

 ハレプは「少し不安はあるけど、ここの環境はすごく安全でコントロールされているから、安心感がある」と話した。

 感染のリスクを減らすため、主催者は8階建てのホテルを借り切り、全選手とスタッフの宿泊場所にあてている。定期的な検温の他に、試合中、練習中、食事中を除いて選手はマスクの着用も義務づけられている。(c)AFP