【8月9日 AFP】インド南西部ケララ(Kerala)州で、モンスーンの豪雨をきっかけに発生した大規模な土砂崩れに茶農園の労働者数十人が巻き込まれ、これまでに少なくとも43人の遺体が収容された。警察当局が9日、明らかにした。

 土砂崩れは7日、同州の州都ティルバナンタプラム(Thiruvananthapuram)から約250キロ離れたイドゥッキ(Idukki)県で発生。被害者の捜索や救助活動は今も続いているが、激しい豪雨に阻まれ難航している。

 同県の警察本部長はAFPに対し、「今日の午後、死者数が43人に増えた」と語った。

 地元メディアの報道によると、現場地域には78人ほどが暮らしていたとみられるが、その多くが今も行方不明になっている。

 ケララ州では毎年、モンスーンの時期に洪水が発生し、犠牲者が出ている。

 同州では7日、暴風雨の中で着陸を試みた格安航空会社エア・インディア・エクスプレス(Air India Express)の旅客機が、滑走路をオーバーランして斜面に落下。少なくとも18人が死亡していた。(c)AFP