【8月9日 AFP】インド洋の島国モーリシャスのブルーベイ(Blue Bay)海洋公園付近で座礁した貨物船から漏出する燃料。7日撮影。

 商船三井(Mitsui OSK Lines)が運航するパナマ船籍の「わかしお(MV Wakashio)」は先月25日に座礁した。海が荒れていることから、燃料流出を食い止める作業が難航しており、モーリシャス南東の沖合に広がるターコイズブルーの海への汚染が続いている。

 船舶関連の情報サイトによれば、わかしおは2007年に建造され、総トン数10万1000トン、載貨重量トン数が20万3000トン、全長299.95メートル。地元メディアは、座礁時に積載されていた貨物はなかったものの、ディーゼル燃料200トンとバンカー燃料3800トンを積んでいたと報じている。

 同船が座礁したのは、国際的に重要な湿地の保全を目的としたラムサール条約(Ramsar Convention)の指定地域に含まれているポワントデスニー(Pointe d'Esny)で、ブルーベイ海洋公園に近い。

 モーリシャスの首相は、名高いサンゴ礁や海への汚染を食い止めるため、緊急支援を訴えており、フランス当局は8日、仏海外県レユニオン(La Reunion)から航空機および技術アドバイザーを同国へ派遣したと発表した。(c)AFP