【8月9日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーのメジャー第1戦、第102回全米プロゴルフ選手権(2020 PGA Championship)は8日、米カリフォルニア州サンフランシスコのTPCハーディングパーク(TPC Harding Park、パー70)で3日目が行われ、ダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)が1打差の首位に立った。

 フロントナインで4バーディーを奪ったジョンソンは、上がり5ホールでも3バーディーを奪取。合計8バーディーで「65」とスコアを5ストローク伸ばし、見事なラウンドで一気に単独首位へ浮上した。

 メジャーでの1ラウンド8バーディーは、2014年の全英オープン(The 143rd Open Championship)と第99回全米プロ(2017 PGA Championship)での7バーディーを上回る自身ベストスコア。また全米プロでは、これで8ラウンド連続のスコア60台キープとなった。昨年は最終ラウンドでブルックス・ケプカ(Brooks Koepka、米国)を捉えかけたが、2打差届かなかった。

 バックナインでスコア「31」を記録したジョンソンは「パットが非常に良かった」「それがカギだった。良いショットもたくさんあって、良い場所に乗せることができた。グリーンは硬く速かった。その中で、質の高いアイアンショットを何本も打てた」と話した。

 通算8アンダーで1打差の2位には、この日「65」のスコッティ・シェフラー(Scottie Scheffler)と「67」のキャメロン・チャンプ(Cameron Champ)の米国勢が並んでいる。

 大会2連覇中のケプカは「69」でスコアを1ストローク伸ばし、コリン・モリカワ(Collin Morikawa、米国)、ポール・ケーシー(Paul Casey、イングランド)と並ぶ4位タイにつけている。

 1950年代以来となるメジャー同一大会3連覇を狙うケプカは、後半途中まで落ち着いてプレーしているように見えたが、13番からの3連続ボギーで順位を落とした。それでも、上がり3ホールの2バーディーですぐに取り戻している。

 中国選手初のメジャー制覇を目指し、2日目首位に立っていた李昊桐(Haotong Li、中国)も、ケプカと同様にパー4の13番で苦戦し、このホールでダブルボギー。しかしこちらは最後まで立ち直れず、さらに二つのボギーをたたいてスコア「73」に終わり、ジョンソンと4打差の13位タイに後退した。

 メジャー通算15勝のマスターズ(The Masters Tournament 2019)王者、タイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)は2日連続でパットに苦しみ、スコアは「72」。11打差の59位と優勝の目はほぼなくなった。

 松山英樹は通算4アンダーの18位タイにつけている。(c)AFP/Greg Heakes