【8月9日 AFP】フランスの首都パリは8日、新型コロナウイルスの感染者数が市内や周辺地域で増加している状況を踏まえ、屋外の混雑する場所や観光地でのマスク着用を義務付けると発表した。

 屋外でのマスク着用は、10日朝からパリと周辺地域で義務付けられる。この措置をめぐっては、アンヌ・イダルゴ(Anne Hidalgo)市長が今月に入って正式に要請したことで広く予想されていた。

 警察は「大勢の人が集まる特定の地域で」11歳以上の人全員にマスク着用を義務付けると発表した。

 対象地域にはセーヌ川(Seine River)沿いやパリ市内の100か所超の街路、サクレクール寺院(Sacre-Coeur basilique)があるモンマルトル(Montmartre)などの観光地が含まれている。

 警察はまた、「あらゆる指標から、7月中旬以降に感染が再び広がっていることがわかる」と説明した。

 パリとその周辺地域では毎日400人前後が新型コロナウイルス検査で陽性となっており、特に20代と30代に感染が広がっている。

 仏国内のいくつかの市や町はすでに同様のマスク着用義務化の措置を導入しており、ベルギーやオランダ、ルーマニア、スペインの一部でも同様の動きがみられる。(c)AFP