【8月9日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)は8日、決勝トーナメント1回戦第2戦が各地で行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)はリオネル・メッシ(Lionel Messi)の独力でのスーパーゴールなどでナポリ(SSC Napoli)に3-1で勝利。2試合合計スコア4-2で準々決勝に進んだが、次に戦うバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)を倒すためにはキャプテンのさらに特別な力が必要になる。

 本拠地カンプ・ノウ(Camp Nou)でバルセロナは、クレマン・ラングレ(Clement Lenglet)のヘディングで先制すると、その後メッシが相手を次々とかわして見事なフィニッシュ。さらにメッシが倒されて獲得したPKをルイス・スアレス(Luis Suarez)が決めて3点をリードした。

 しかし前半終了間際にロレンツォ・インシーニェ(Lorenzo Insigne)が1点を返し望みをつないだナポリに対し、後半のバルセロナは説得力に欠けるパフォーマンスでスコアを維持するのが精いっぱいだった。

 バルセロナを率いるキケ・セティエン(Quique Setien)監督は、「2点目のゴールで、チームを危険にさらすような陶酔状態に陥った」とコメントしている。「少しナーバスになるのは当然なこと」

 また、PKを獲得した際にナポリのDFカリドゥ・クリバリ(Kalidou Koulibaly)に強く蹴られたメッシについて指揮官は、「重い一撃だった。治療を受けることになるが、問題があるとは考えていない」と話した。

 リーグ戦では5ポイント差でレアル・マドリード(Real Madrid)の後塵(こうじん)を拝したバルセロナは、チーム状態と指揮官の進退に疑問符を抱えたままチャンピオンズリーグを再開した。

 セティエン監督は7日、辞任は考えていないと明言する一方、リーグ優勝を逃したことを踏まえると、欧州でも失敗した場合は自身の手が届かない場所で決断が下される可能性があると話した。

 ナポリを退けてプレッシャーは軽減されたものの、3週間の休養明けでリフレッシュしたように見えたメッシも含め、チームのパフォーマンスは自信を回復するレベルではなかった。

 バイエルンは2試合合計スコア7-1でチェルシー(Chelsea)を粉砕。バルセロナが優勝候補のドイツ王者と対等に戦うためには、劇的に改善しなければならない。(c)AFP