【8月9日 Xinhua News】中国黒竜江省(Heilongjiang)綏化市(Suihua)綏棱県衛星村は2016年、74世帯の貧困世帯があり、1人当たりの平均年収は2500元(1元=約15円)未満だった。

 翌17年、中国鉄路ハルビン局集団企業管理協会事務局特別プロジェクト調査研究グループの馬権(Ma Quan)グループ長が、駐在第一書記として同村に赴任。馬氏らは事前調査を終えると、ガチョウ飼育で貧困脱却を推進することを決め、貧困脱却特別資金で1万羽のガチョウのヒナを購入し、世帯の人数に応じて各貧困世帯に分配した。ヒナの成長後、500グラム当たり最低10元での買い取りを保証し、市場価格が10元を超える場合は、村民が自主的に販売するとした。

 その後、衛星村の貧困世帯はガチョウ飼育の規模を拡大。同村には7・88キロのコンクリート舗装道路や数百基のソーラー街灯、2階建ての多目的村民コミュニティーサービスセンター、約1千平方メートルの文化イベント広場がここ数年で次々と完成し、村の様子が一変した。同村は19年に貧困脱却を実現している。(c)Xinhua News/AFPBB News