【8月9日 Xinhua News】中国広東省(Guangdong)広州市(Guangzhou)にある大仏寺は、五代十国の南漢時代(917~971年)に建立された二十八寺の中の北七寺の一つ、新蔵寺が前身。元代に新蔵寺跡に福田庵と呼ばれる殿宇が再建され、明代に拡張されて竜蔵寺となった。

 明朝末期に地元の仏教信仰が下火になると寺院は廃れ、役所として使われるようになり、明末清初の戦乱で焼失した。その後、清朝康熙年間に再建され、大雄宝殿に嶺南(中国南部の南嶺山脈以南)随一とされる黄銅製の高さ6メートル、重さ10トンの三世仏像(阿弥陀如来・釈迦如来・弥勒如来)が安置されたことから大仏寺と命名された。

 広州のにぎやかな歩行者天国の中に立つ大仏寺は、光孝寺、華林寺、海幢寺、六榕寺とともに広州五大名刹(めいさつ)として名高い。(c)Xinhua News/AFPBB News