【8月11日 Xinhua News】中国広東省(Guangdong)の広州白雲国際空港(Guangzhou Baiyun Airport)はこのほど、顔認証技術を応用した搭乗手続きシステム「One ID」を導入した。国内線の利用客は身分証などを提示する必要がなく、「顔パス」で搭乗手続きを完了することができる。

 同空港を運営する広州白雲国際機場の情報科学技術部責任者、楊洪宇(Yang Hongyu)氏によると、一部の空港で導入している「顔認証」による搭乗手続きは身分証情報とのひも付けで成り立っているが、One IDでは旅客ごとに個別の情報データベースを作成・登録するため、「顔」そのものが移動時の全行程で個人を識別する唯一の符号になる。

 旅客がチェックインや手荷物の預け入れ、保安検査、搭乗などの手続きをする際、システムは旅客の顔の情報を読み取り、スケジュール情報と関連付けて照合する。本人確認が取れれば、自動で手続きを完了する。楊氏は同システムについて「安全性を確保しながら、身分証確認の手間を減らすことができる」と説明している。(c)Xinhua News/AFPBB News