【8月8日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーのメジャー第1戦、第102回全米プロゴルフ選手権(2020 PGA Championship)は7日、米カリフォルニア州サンフランシスコのTPCハーディングパーク(TPC Harding Park、パー70)で2日目が行われ、李昊桐(Haotong Li、中国)が並み居る強豪を上回り、通算8アンダーで首位に立った。

 男子のメジャー大会で中国勢初の優勝を目指す李は、ノーボギーの5アンダー「65」でホールアウトし、2位以下に2打差をつけた。メジャー大会において、中国人選手がトップで決勝ラウンドに進むのは同選手が初めてとなった。

 一方、大会2連覇中のブルックス・ケプカ(Brooks Koepka、米国)も、3連覇に向けてこの日2アンダー「68」で順調にスコアを伸ばし、通算6アンダーの2位タイグループにつけた。

 同グループには、初日に首位発進したジェイソン・デイ(Jason Day、オーストラリア)をはじめ、トミー・フリートウッド(Tommy Fleetwood、イングランド)、ダニエル・バーガー(Daniel Berger、米国)、ジャスティン・ローズ(Justin Rose、イングランド)、マイク・ロレンゾ・ベラ(Mike Lorenzo-Vera、フランス)がひしめいている。

 通算5アンダーの8位タイグループには、ブレンドン・トッド(Brendon Todd、米国)、ポール・ケーシー(Paul Casey、イングランド)、キャメロン・チャンプ(Cameron Champ、米国)が続いている。

 3日に25歳になったばかりの李は、堅実なプレーをして、2017年の第146回全英オープン(The 146th Open Championship)で3位に入り、一躍トップ選手の仲間入りを果たした自分の姿を再現できることを願っている。この日は前半の4ホールを含む合計5バーディーを記録したほか、ここまでの36ホールで喫したボギーは一つだけとなっている。

 李が今大会を制すれば、2009年の第91回全米プロゴルフ選手権(2009 PGA Championship)でタイトルを獲得した韓国の梁容銀(Yong-Eun Yang)以来、アジア勢では史上2人目のメジャー優勝者となる。

 中国人ゴルファーで初めてメジャー制覇の歴史的快挙を達成したのは、2012年の全米女子プロ選手権(Wegmans LPGA Championship 2012)で優勝した馮珊珊(Shanshan Feng、フォン・シャンシャン)となっている。

 欧州ツアーで通算2勝を記録している李は、中国男子初のメジャー優勝者になることについて聞かれると、ボールを真っすぐに飛ばすことが必要だとの認識を示し、「そうだね、まだ2ラウンド残っていて先は長い。とにかく最高のプレーを望んでいる。それができれば、可能性はある」と語った。

「このコースでカギを握るのは、できる限りフェアウエーをキープすること。それから、特にパットやショートゲームがかなり重要になってくる」

 松山英樹(Hideki Matsuyama)はスコアを3ストローク伸ばし、通算3アンダーの16位タイに浮上。石川遼(Ryo Ishikawa)は通算2オーバーで予選落ちが決まった。(c)AFP