【8月7日 AFP】米大統領候補討論会委員会(CPD)は6日、11月の大統領選に向けてドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の陣営が求めていたテレビ討論会の回数増加について、提案を却下した。

 トランプ陣営は、民主党候補指名が確実なジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領との討論会を、3回から4回に増やすよう求めていた。

 しかし、CPDは「90分間の討論会を3回開催すれば、有権者への周知という目的は十分果たせる」「予定の変更はしない」と表明。「討論会の予定は広く告知されており、投票前に1回でも討論会を見たいと考える有権者は、その機会を熟知しているはずだ」との見解を示した。

 第1回討論会は、9月29日に米オハイオ州クリーブランド(Cleveland)で開催される。第2回は10月15日にフロリダ州マイアミ(Miami)で、第3回は同22日にテネシー州ナッシュビル(Nashville)で開かれる予定だ。

 トランプ大統領と支持者らは、今年の大統領選では11月3日の投票日より早く郵便投票を行う有権者が増えるとして、予定された第1回討論会より早い時期に追加の討論会を開くよう強く要求していた。

 討論会の回数増加要求の背景には、支持率が低迷する中で巻き返しを図りたいトランプ氏が、演説スキルではバイデン氏より有利に立てると自信を持っていることも影響している。トランプ氏は6日、「第1回討論会を前倒ししよう」「討論会は、私にとっては公務だ。バイデン氏と私には、米国民に対する義務がある!」とツイッター(Twitter)に投稿していた。(c)AFP