【8月7日 AFP】米軍は6日、レバノンに食料、水、医療物資の第1陣となる支援物資を届けた。4日に首都ベイルートで発生した大規模爆発により、数十万人が住居を失っている。

 米中央軍(US Central Command)によると、カタールのアルウデイド空軍基地(Al-Udeid Air Base)からC17輸送機1機が支援物資が入った11のパレットを届けた。これに加えて24時間以内に食料と水をさらに2度届けるという。

 多くのレバノン国民は、同国政府は汚職が横行し、行政能力に欠けるとして怒りを抱いており、国際的な支援が必要とする人に届かずに流用される恐れがあると不安視する声もある。

 米国防総省のジョナサン・ホフマン(Jonathan Hoffman)報道官は、「支援が誰に届くのか、レバノンで支援を最も必要としている人に届くのか、という懸念は把握している」と述べた。

 一方、欧州連合(EU)は6日、レバノンに3300万ユーロ(約41億円)の緊急支援と、イタリアの病院船派遣などの物的支援を実施したと発表した。

 欧州委員会(European Commission)は3300万ユーロの緊急支援で、首都ベイルートの救急隊や病院の直近の活動で必要とする出費は賄えるはずだとしている。

 またEU筋によると、復旧に必要なものを査定して追加資金援助を行うため、支援国会議が予定されているという。(c)AFP