【8月8日 Xinhua News】中国家電大手の海信視像科技(ハイセンス・ビジュアル・テクノロジー)は8月中旬から、eスポーツ向けディスプレーを発売する予定。海信電器から海信視像科技に改名後、同社はテレビをはじめとする家庭ディスプレー以外の分野への布石を急ぎ、現時点ではオフィス、医療、スマート交通などのディスプレー分野にも進出している。

 同社の于芝濤(Yu Zhitao)総裁によると、海信視像科技はディスプレーと映像処理技術をコアとして、基礎技術から端末設備、シーン応用、クラウドサポート、コンテンツサービスに至るまでの全産業チェーンを構築し、単一のテレビメーカーから次第に映像技術研究・開発・応用、クラウドプラットフォーム運営を一体化した総合ディスプレーソリューションサプライヤーへと変わりつつある。これにより、ゲーム向けディスプレー分野への参入は同社の大規模ディスプレー戦略の既定路線でもある。

 市場では、eスポーツ向けディスプレーがディスプレー業界最大の細分化市場になると予測している。現在、中国ディスプレー市場の年間規模は約3千万台、うち、スタンドアロン型ディスプレーの市場規模は1700万~1800万台だ。eスポーツ向けディスプレーはここ3年で発展テンポが最も速い市場となっており、2020年にはスタンドアロン型ディスプレー市場の35%に当たる450万台の規模に達するとみられ、市場には大きな潜在力がある。(c)Xinhua News/AFPBB News