【8月7日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は、多くの人々を「食事に困り、飢えていて、失業している」状況にした新型コロナウイルスの影響に敏感になっているとして、チームとの契約延長を急ぐつもりはないとの考えを示している。

 F1で通算6度の年間優勝を果たしているハミルトンは6日、メルセデスがバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)と2021年シーズンの再契約を結んだと発表した後、自分は同様の動きを焦ってはいないとしながらも、「どこかのタイミングでそうするつもりだ」と話した。

 今週末に英シルバーストーン(Silverstone Race Circuit)で70周年記念GP(70th Anniversary Grand Prix)を控えているハミルトンは、2日に行われた英国GP(British Grand Prix 2020)で最後はタイヤ3本だけで優勝し、GP3連勝を記録。ドライバーズ選手権のタイトル争いでも首位を独走し、2位のボッタスに30ポイント差をつけている。

 さらに、チーム代表であるトト・ヴォルフ(Toto Wolff)氏に関して、「僕があまり積極的でなくて、トトは少し心配しているに違いない」と話すと、自分の状況についてはのんびり構えていると付け加えた。

 しかしながら、多くの人々が「食事に困り、飢えていて、失業している」ときに、「数字(金額)について話す」のは気分が良くないと強調。「少しばかり保留にしているところだ」と説明しつつ、「日常に近づくまで、どれくらい待てるだろうか?」と話した。

 ハミルトンは大勢が困難に直面している中で交渉の席に着くことに後ろめたさを感じているとする一方で、メルセデスへの残留を望んでいることを明確にし、「自分は100パーセント、チームのために尽くしている」「うそじゃない。他のチームに行くことは望んでいない」と英テレビ局スカイスポーツF1(Sky Sports F1)に語った。(c)AFP