【8月7日 People’s Daily】7月27日で第3回中国国際輸入博覧会まで、あと100日となった。新型コロナウイルス感染症は依然として全世界でまん延しており、世界経済は厳しい衰退リスクに直面しているが、中国は安全でレベルの高い輸入博覧会をオフラインで予定通り開催するために努力している。

 中国が輸入博を開催するのは、中国が貿易の自由化と経済のグローバル化を断固支持し、世界に対して主体的に市場を開放する重大な措置だ。第1回輸入博は172の国・地域・国際組織が参加、3600社余りの企業が出展、内外から40万人以上の買い付け業者が来訪した。成約見込み額は578億3000万ドル(約6兆1000億円)に達した。

 第2回輸入博には181の国・地域・国際組織が参加。3800社余りの企業が出展、内外から50万人以上の買い付け業者が来訪した。成約見込み額は711億3000万ドル(約1兆800億円)だった。輸入博は全世界が開放・協力し、互いに利益を得る状況をつくり出した。世界は中国を「チャンスの国」とみなし、外国企業は次々と「中国市場とともに成長する」という選択をしている。

 今年の輸入博はふだんとは異なる。突然発生した新型コロナが世界貿易に大きな影を落としているからだ。中国は多くの困難を克服し、積極的に準備をしている。今年は「公共衛生防疫エリア」を設け、防疫に貢献した製薬企業、医療機器製造企業に展示場所を提供する。

 輸入博が提唱しているのは開放・協力であり、実現しているのは、互恵・ウィンウィンだ。中国の税関総署の最新データによれば、中国の6月の輸入はマイナスからプラスに転じ、6.2%増になった。これにより中国市場に対する世界の信頼感が強まった。中国には今後、国内の大循環を主体とし、国内と国際の循環がお互いに促進し合う新たな発展の構図が徐々に形成されるだろう。これにより各国の貿易も盛んになり、世界経済、貿易の回復が促進されることになる。

 中国は終始、多国間貿易体制の断固たる擁護者だ。まさに世界貿易機関(WTO)の報道官が述べているように、「『一帯一路』(Belt and Road)建設から輸入博覧会の開催まで中国は、開放だけでなく、両手を差し出して人を迎えることも必要だと考えている」。中国は絶え間なく内需の潜在力を放出し、国内市場と国際市場を結び付け、開放型の世界経済の発展をさらに推進する。

 100日後には第3回輸入博覧会が上海の黄浦江(Huangpu River)のほとりで開催される。中国は門を開け放し、各地からの客を迎える。危機の中で新しいチャンスを育て、必ず各国人民を幸せにする。(c)People's Daily/AFPBB News