ラオスの水力発電と暮らしを支える「ナムオウ川の目」 中国企業建設の河川観測システムが貢献
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【8月6日 People’s Daily】ラオスに流れるナムオウ川の水力発電所コントロールセンターに、流域各地の水位や流量、水温、含砂量、気象データがリアルタイムで次々と届く。
コントロールセンターの責任者は「データはすべて自動観測予報システムから届きます。このシステムは無人で川を見守り続け、全天候に対応する能力を備えています」と話す。
ナムオウ川自動観測予報システムは中国の国営企業大手、中国電力建設集団の投資で建設され、ラオスでは初めて導入された。2014年5月に運用を開始して以来、ナムオウ川流域のデータを自動収集し、気象予報や警報発令もしており、「ナムオウ川の目」とたたえられている。
コントロールセンターの責任者は「科学的に信頼できる流域の水位や流量のデータに基づき、各発電所の調整が可能となった。発電の負荷を分散し、水の利用効率や発電効率が向上できた」と話す。
自動観測予報システムは、ナムオウ川流域の洪水や干ばつ、台風などの自然災害や異常気象にも対応し、流域住民の生命や財産を守る役目も果たしている。
発電所職員のエリックさんの自宅はナムオウ川河畔の集落にあり、家族は魚を取って暮らしている。これまでは川で魚を取っていた時、鉄砲水が突然押し寄せてあわてて避難し、数日後になって上流で暴雨があったことを知るということがたびたびあった。エリックさんは「今ではこのシステムのおかげで、家族は天気予報を確認しながら安心して魚が取れるようになった」と喜ぶ。
ラオスのエネルギー・鉱山省のシナワ(H.E. Dr Sinava Souphanouvong)副大臣は「中国企業が最先端の自動観測予報システムをラオスにもたらしてくれたことを感謝する」と話す。このシステムはナムオウ川の管理だけでなく、流域の農業かんがい、漁業、船舶運航、観光業などにも大きなサポートを提供している。ラオスは現在、他の河川流域でも同じシステムの導入を検討している。また、国境を接する中国雲南省(Yunnan)と長期協力メカニズムを構築し、河川情報を共有して新しい防災・減災モデルを築こうとしている。(c)People's Daily/AFPBB News