【8月6日 AFP】男子テニスのニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)が6日、今年欧州に遠征する可能性は「ほぼゼロ」と話し、全仏オープンテニス(French Open 2020)の欠場を強く示唆した。

 キリオスは前週、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を理由に全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)を欠場すると明かし、世界ランク2位のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)も後に続いている。

 世界ランキングは40位だが大きな注目を集めるキリオスは、ナダルの決断には驚いていないと語り、クレーコートの王者は9月下旬に始まる「全仏オープンを見据えている」可能性が高いとの見解を示した。

 豪テレビ局チャンネル・ナイン(Channel Nine)で「もし出場するとしたら、今なら絶対(米国ではなく)欧州の方に行くかなと思う。今のさまざまな状況を考えるとね」と話したキリオスだが、実際にそうする可能性は低いことを示唆し、ローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)出場には大きな疑問符がついている。

「自分が欧州でプレーする可能性は極めて低い。正直に言えば、ほぼゼロだ」「この時間はステイホームし、練習して、家族や友だちと一緒にいるために使いたい。とにかく責任ある行動をして、プレーする状況が改善されたと思えるまで待つつもりだ」

 またキリオスは、来年1月に行われる全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2021)についても、舞台となるメルボルンで感染が拡大してロックダウン(都市封鎖)になっていることから、開催に「あまり確信はない」と話している。(c)AFP