【8月6日 CNS】2020年は紫禁城(Forbidden City)が創建されてから600年になる。中国人民銀行(People's Bank of China、中央銀行)は3日、紫禁城建築600年金銀記念硬貨セットを発行した。このセットは7枚の硬貨が入っており、そのうち金の記念硬貨は2枚、銀の記念硬貨は5枚で、いずれも中華人民共和国の法定通貨である。裏面の図案は7パターンあり、いずれも額面と「紫禁城建築600年」の文字が刻まれている。

 今回発行された記念硬貨のうち、1キロ円形の金硬貨は精製された貨幣で、1キロの純金を包有し、直径90ミリ、額面価格は1万元(約15万円)、純度99.9%、最大の発行枚数は100枚、裏側には紫禁城を北から南方向に俯瞰(ふかん)する図案が採用されている。

 2キロ円形の銀硬貨は今回発行された銀硬貨の中でも最も大きいサイズのもので、直径130ミリ、額面価格は600元(約9107円)、最大発行枚数は3000枚だ。裏側には太和殿(Hall of Supreme Harmony)内部の図案が描かれていて、太和殿にある9頭の龍が彫刻された玉座や龍柱など細部にまでこだわったという。

 3グラム円形の金硬貨の額面価格は50元(約758円)、裏側の図案には太和殿の広場にある鶴像と屋根瓦の装飾が描かれている。

 5グラム円形の銀硬貨の額面価格は2元(約30円)で、裏側には慈寧門にある麒麟像の図案が描かれている。

 15グラム長方形の銀硬貨3枚の額面価格は5元(約75円)、図案は太和殿、中和殿と保和殿のそれぞれ紫禁城三大殿が描かれている。

 紫禁城創建600年の記念硬貨の発行により、紫禁城の歴史的文化を広範囲に広め、「天人合一(天と人間がひとつになる)、和諧共生(人と自然との共生)」の中国伝統文化を人々の心に浸透させる、という。(c)CNS/JCM/AFPBB News