【8月7日 Xinhua News】中国四川省(Sichuan)にある成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地(Chengdu Research Base of Giant Panda Breeding)で、3年余り前から飼育員として働く日本人女性の阿部展子さん(35)は、自らを「パンダのお母さん」と話す。幼いころから大のパンダ好きだったという阿部さんは毎日、まるでわが子のようにパンダたちに愛情を注いでいる。

 阿部さんとパンダとの出会いは3歳のとき。「祖母からパンダのぬいぐるみをプレゼントされ、とてもかわいいと思った。それ以来、パンダに強い関心を持つようになった」という。小学6年生のときに学校行事で上野動物園に行き、生まれて初めて本物のパンダと対面、すっかりパンダのとりこになった。

 パンダに関わる仕事がしたいと考えた阿部さんは、大学で中国語を専攻し、卒業後は中国の四川農業大学(Sichuan Agricultural University)に留学して動物保護を学んだ。こうした努力が実り、念願のパンダ飼育員の座を射止めた。

 子どものころからの夢をかなえた阿部さんは「パンダは日本でもかなりの人気者。パンダ飼育員として、『パンダ文化』を広めていきたい」と語っている。(c)Xinhua News/AFPBB News