【8月5日 AFP】自転車ロードレース、ルート・ドクシタニー(Route d'Occitanie 2020)は4日、最終第4ステージ(レクトゥールからロカマドゥール、195キロメートル)が行われ、チームイネオス(Team Ineos)のエガン・ベルナル(Egan Bernal、コロンビア)が総合優勝を飾り、最高峰の大会であるツール・ド・フランス(2020 Tour de France)を前にその強さを強調した。

 レース前には、イネオスでスポーツディレクター(SD)を務め、3月に40歳で急逝したニコラ・ポルタル(Nicolas Portal)氏の遺族が追悼の拍手に参加し、同チームにとって感動的な一日となった。

 ポルタル氏の下でツール優勝を経験したベルナルとクリス・フルーム(Chris Froome、英国)は、チーム代表を務めるデイブ・ブレイルスフォード(Dave Brailsford)氏と並んで哀悼の意を表した。

 ベルナルはこの日、ステージ優勝を果たしたアージェードゥゼル・ラ・モンディアル(AG2r - La Mondiale)のブノワ・コスネフロイ(Benoit Cosnefroy、フランス)と数秒差の4位でフィニッシュしたが、チームメートのパベル・シヴァコフ(Pavel Sivakov、ロシア)を19秒差の2位に抑えて総合優勝を果たすには十分だった。

 ベルナルとシヴァコフは3日に行われた第3ステージでワンツーフィニッシュを決めており、同ステージの最後の登坂でタイム差を広げたことが、最終的にはベルナルの総合優勝につながった。

 23歳のベルナルは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)によって今月29日の開幕に延期された今季のツールで優勝候補と目されている。

 一方、ツールで4度の総合優勝を誇るフルームは、体の調子を取り戻そうとしている中で、ベルナルから約10分差の総合37位で大会を終えたが、ツールのメンバー入りには十分であることを示す走りを見せた。(c)AFP