【8月5日 AFP】米国では新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)の影響で、3~4月の1週間あたりのがん診断数がそれ以前の平均値からほぼ半減していたとする調査結果が、4日に医学専門誌「JAMA Network Open」に発表された。

 この調査では、乳がん、大腸がん、肺がん、膵臓(すいぞう)がん、胃がん、食道がんの6種を対象とし、2019年1月~2020年2月における6種の1週間あたりの平均診断数を基準値に設定した。

 調査の結果、新型コロナウイルスの大流行の間に1週間あたりのがん6種の合計診断数は46.4%減少し、4310件から2310件となった。また、6種すべてにおいて診断数が著しく減少したことも分かった。

 乳がんでその傾向は著しく、診断数は51.8%減少した。

 米診断情報サービス企業のクエスト・ダイアグノスティクス(Quest Diagnostics)の執筆者らは、「住民がソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)を守っても、がんの進行は止まらない」とした上で、「診断の遅れは、より進行した状態での発見や、より好ましくない臨床転帰を招いてしまう」と指摘した。

 また調査報告書は査読前の別の論文の推定を引用して、米国では診断の遅れによってがんで約3万4000人の超過死亡が発生する恐れがあると警告した。

 英国でも新型コロナウイルス関連の移動制限が施行されて以降、がんが疑われる患者の紹介数が75%減少した。(c)AFP