【8月5日 AFP】2010年のサッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)を制したスペイン代表のGKで、心臓病で1年以上の離脱を強いられていたイケル・カシージャス(Iker Casillas)が4日、現役引退を発表した。

 39歳のカシージャスはスペイン代表として欧州選手権(UEFA Euro)で2度優勝するなど数々のタイトルを獲得し、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)では700試合に出場した。

 カシージャスはツイッター(Twitter)に「きょうは私の競技人生において最も重要で困難な一日。別れを告げるときが来た」と記した。

 2015年、涙ながらにレアルを退団したカシージャスはポルトガル1部リーグのFCポルト(FC Porto)に加入したが、昨年5月には心臓発作で倒れていた。

 スペイン代表として167試合に出場したカシージャスは、黄金世代と呼ばれたチームの一員として2010年のW杯を制した他、2008年と2012年には欧州選手権で連覇を成し遂げた。

 さらに、レアルではリーグ戦を5度、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)を3度優勝している。

 レアルと代表でチームメートだったDFセルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)も、「聖人」という愛称のベテランGKを称賛。「サッカーはあなたに感謝している。イケル・カシージャス、永遠のレジェンドだ」とツイートした。

 また、スペイン代表時代のチームメートで、FCバルセロナ(FC Barcelona)で長くプレーしたアンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)は「今後の人生で与えられる新たなステージにおいて、あなたと家族に幸運が訪れますように」とツイッターでつづった。(c)AFP