【8月5日 AFP】米空軍は4日、弾頭非搭載の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「ミニットマン3(Minuteman III)」の発射実験に成功したと発表した。

 ミサイルはカリフォルニア州のバンデンバーグ空軍基地(Vandenberg Air Force Base)から、同日午前0時21分(日本時間同日午後4時21分)に発射され、太平洋を6700キロメートル飛行し南太平洋のマーシャル諸島(Marshall Islands)の近海に着弾した。

 米空軍は発表で「この実験は米国の核抑止力が安全、安心で信頼でき、効果的だということを証明している」と述べた。第576試験飛行隊(576th Flight Test Squadron)隊長のオマル・コルベア(Omar Colbert)大佐は「国家安全保障のこの目に見えるメッセージは、米国の同盟国を安心させ、侵略をもくろむ者を思いとどまらせるのに役立つ」と述べた。

 米空軍は今回の発射実験が「世界で起きていることや地域の緊張状態への対応や反応ではない」と強調した。

 ミニットマン3は2005年以降、米国が保有する核兵器の唯一の地対空ミサイル。ワイオミング、ノースダコタ、モンタナ各州の基地に配備されている。(c)AFP