【8月5日 Xinhua News】中国では省・自治区・直轄市をまたぐ団体旅行が再開されて半月余りがたち、旅行に出かける人が増えている。オンライン旅行大手の携程旅行網(トリップ・ドットコム・グループ、旧シートリップ)がこのほど発表した報告書によると、人気目的地への観光客数は前月に比べて最高で3・7倍、主要出発地からの観光客数は同最高で13倍に増えた。すでに旅行会社4千社以上が営業を再開して同サイトに商品を提供している。

 報告書によると、今年のサマーシーズンの旅行商品価格は感染症の影響でコストパフォーマンスが非常に高くなっている。同サイトではすでに4千社以上の旅行会社が国内観光商品をリリースしており、こうした商品は省・自治区・直轄市をまたぐ団体旅行の再開前より倍増し、オンライン商品の半分を占めている。

 携程旅行網を利用してツアー商品を予約した人の数は7月15日からの半月で、省・自治区・直轄市をまたぐ団体旅行の規制が緩和される前より70%以上伸びた。旅行会社が「安心」を売りに同サイトでリリースした各種の団体旅行商品は1日当たりの予約客数が多い日で2万人を突破し、感染症発生以降の記録を塗り替え、産業回復の加速の傾向を示した。

 予約者のうち団体旅行を選んだ人は70%余り、個人旅行を選んだ人は30%近くだった。団体旅行者数は規制緩和前から77・8%、個人旅行者数は89・9%増えた。

 規制緩和後の人出は出発地や目的地によって異なる。携程旅行網の省・自治区・直轄市をまたぐ団体旅行の予約者が多かった出発地のトップ10は順に四川省(Sichuan)、広東省(Guangdong)、雲南省(Yunnan)、上海市(Shanghai)、湖南省(Hunan)、貴州省(Guizhou)、江蘇省(Jiangsu)、陝西省(Shaanxi)、重慶市(Chongqing)、湖北省(Hubei)で、これらの地では人々の観光意欲が高まっていることがわかる。

 省・自治区・直轄市をまたぐ団体旅行の予約者の伸び率を見ると、北京や上海など一線都市からの観光意欲の高まりが顕著で、予約者数は規制緩和前のそれぞれ約13倍と8倍余りに増えた。異例の上半期(1~6月)を送った湖北省からの旅行者数も4倍以上に増えた。4~10位は江蘇省、四川省、海南省Hainan、貴州省、浙江省(Zhejiang)、湖南省、広西チワン族自治区(Guangxi Zhuang Autonomous Region)で、いずれも2倍以上となった。(c)Xinhua News/AFPBB News