【8月9日 CGTN Japanese】中国では、7、8月は夏休みにあたります。新型コロナウイルス感染症の予防・抑制が常態化する中、各地では相次いで期間限定キャンペーンが実施されています。

 航空券のオンライン予約サイトによりますと、8月8日に北京から上海へ向かう片道航空券の価格はエコノミークラスが400元(約6000円)未満となっています。北京から昆明(Kunming)へ向かうエコノミークラスの価格は最も安いもので500元(約7500円)と通常のほぼ8割引きになっています。また一部の航空会社のビジネスクラスの価格は通常の7~8割引きにまで優待しているとのことです。

 山東省(Shandong)では、旅行・観光消費を促進するため、8月1日から年末まで、泰山や天下第一泉、曲阜(Qufu)にある孔府、孔廟、孔林などの観光地81カ所が入場券の価格を下げ、中には通常の8割引きまで下げている所もあります。山西省(Shanxi)や河南省(Henan)などでは、観光地の入場券免除を実施しています。大まかな統計によりますと、全国で優待措置を実施する観光地は少なくとも500カ所に上るとのことです。

 夏休み期間中、学生や生徒が大きな潜在的消費者となります。大学入試が終了すると、旅行や外食などを計画する生徒が増えます。河北省(Hebei)邯鄲市(Handan)では「卒業シーズン記念、真夏の無料観光」キャンペーンを打ち出しています。7月18日から8月31日まで、今年の大学入試を受験した高校の卒業生は、受験票と身分証明書を持参すれば、無料で18カ所の観光地を遊覧できるとのことです。

 海南航空(Hainan Airlines)や天津航空(Tianjin Airlines)などは、学生・生徒と教師のための「2回値引き」キャンペーンを行っています。学生・生徒向けに夏休み期間中の割引や親子向けの優待を実施するスポーツジムや、卒業記念写真の優待を実施する写真店もあります。

 周到な感染症予防措置は、消費者を安心させる前提条件です。多くの事業者が、消毒や入場者数制限、「1メートル」の距離の確保、職員へのPCR検査などを実施して営業環境の改善に努めています。北京では大型デパート20カ所で職員全員のPCR検査が完了したとのことです。

 映画館の営業再開が認められて2週間が経過しましたが、関連データによりますと、7月29日時点で、全国の映画館の52.75%(5985館)が営業を再開し、山東省や山西省(Shanxi)、江西省(Jiangxi)、湖南省(Hunan)、浙江省(Zhejiang)などでは「再開率」が60%を超えています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News