【8月8日 CGTN Japanese】7月25日から8月2日まで続いた第23回上海国際映画祭では劇場、野外、オンラインの三つの形で国内外の映画が上映されました。映画祭に引き続き、第26回上海テレビ祭が3日から7日にかけて開かれます。年初の新型コロナウイルス感染症の発生以来、中国で初めて開かれる世界規模の映画とテレビのイベントでもあります。

 関係筋によりますと、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、映画祭期間中、入場客数は座席数の30%以内、ホールごとの1日の上映回数は4回以内などの対策が採られ、上映する映画館の数が限られていたものの、公開された国内外の作品は322本にも達しました。チケットの購入状況は地元上海地区が最多の71.3%で、杭州市(Hangzhou)が3.4%、北京が3%と続いています。また、観客は90年代生まれの若者が56.8%を占め、主力となりました。さらに、オンラインでのチケット購入の他、入館時の検温と健康アプリの提示、鑑賞時のマスク着用などが求められました。

 新型コロナウイルス感染の拡大で、国内外映画人の対面交流は実現しなかったものの、インターネットの活用で、新たな糸口が見いだされ、従来とは異なる映画祭のモデルチェンジが促されました。オンラインでの上映、フォーラムのライブ中継のほか、映画祭とテレビ祭の連続開催などにより予想外の効果を上げています。中でもクラウドによる上映では国内外の作品700本を集め、松竹やワーナー・ブラザースをはじめとする海外の作品の割合が50%を超えました。上海国際映画祭で海外作品の上映が半分を超えるのは、今回が初めてです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News