【8月5日 Xinhua News】中国広西チワン族自治区(Guangxi Zhuang Autonomous Region)の恩城国家級自然保護区は7月16日までに、希少な鳥類のカササギサイチョウが断崖で繁殖のために巣を作る全過程を記録することに、初めて成功した。同保護区は昨年、管轄区内でカササギサイチョウの活動の形跡を発見していた。

 観察を行っていた同保護区の職員が今年3月、カルスト地形の断崖絶壁にある洞穴で繁殖用の巣を作るカササギサイチョウを発見し、保護区はこの経過を追跡、撮影して記録した。カササギサイチョウのこうした行動の発見は同保護区では初めて。カササギサイチョウは通常、高木の樹洞に巣を作る。

 カササギサイチョウは中国で「巨嘴鳥」「飛機(飛行機)鳥」「愛情鳥」などの名でも呼ばれ、主に広西チワン族自治区や雲南省(Yunnan)、チベット自治区(Tibet Autonomous Region)の一部に生息している。分布地域が狭く、個体群も少ない希少な鳥類で、国家二級保護動物に指定されている。(c)Xinhua News/AFPBB News