【8月4日 Xinhua News】中国では卒業シーズンが過ぎたが、卒業論文の口頭試験をすでに終えたザンビアからの留学生ギフト(Gift)さんは、まだ中国重慶市(Chongqing)の西南大学(Southwest University)のキャンパスにとどまっている。「私の名は『贈り物』という意味。帰国前に中国に特別な『贈り物』をしたい」ためだという。

 ギフトさんはザンビアではミュージシャンをしていた。2015年、中国政府の奨学金を得て重慶にやって来て、西南大学の修士課程で教育経済・管理学を学んできた。

 1月に新型コロナウイルス感染症が発生すると、20日間以上アパートで待機したが、その間に携帯電話で武漢市(Wuhan)民が団結して新型コロナウイルスと闘うニュースを見ていた。「国外では中国の感染状況について誤った情報が多く、一人の外国人として、中国が一体何をしているか人々に明確に理解してもらう責任があると考えた。そして、私に最も適した表現方法は音楽だ」

 それからすぐ、彼は最初の楽曲「CHINA WILL RISE」を作り、次のような内容の歌詞を書いた。「この土地は災難にあって辛酸(しんさん)をなめた。でもここを愛する人々が命を懸けて守っているから、きっとすぐに生まれ変われる」

 彼はまた、遠くアフリカにいる制作チームに働きかけて曲を正式に録音し、全世界の人々が聞けるように国内外の多数のSNSに無償でアップロードした。

 彼はすでに感染症と闘う中国を励ますオリジナル曲12曲を作曲、現在は学校で彼にとって5枚目のアルバムとなる「Sky」の制作に打ち込んでいる。12曲はこのアルバムに収められる予定で、「音楽に国境はない。中国が逆境の中で団結し全ての困難を克服してきたことを全世界に見てほしい」と話している。(c)Xinhua News/AFPBB News