【8月4日 AFP】11月の米大統領選で現職ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏と対決する民主党のジョー・バイデン(Joe Biden)氏は、自らとペアを組む副大統領候補を間もなく発表する予定だ。

 副大統領職の実際は、米テレビドラマシリーズ「ヴィープ(Veep)」で俳優ジュリア・ルイスドレイファス(Julia Louis-Dreyfus)が演じるほど、ストレスに悩まされたり、困惑したりすることはないかもしれない。

 副大統領とは、大統領を盛り上げる存在だ。国中を回り、大統領がいかに偉大かを人々に説きはするが、副大統領の名前が通りに付けられることはあまりない。

 トランプ政権の副大統領、マイク・ペンス(Mike Pence)氏は典型的なナンバー・ツーだ。

 ペンス氏は、ホワイトハウス(White House)の新型コロナウイルス対策本部を率いるなど重責を任されているが、主な仕事はトランプ氏を賛美するための司令官であるように見えることが多い。

 一方、バラク・オバマ(Barack Obama)政権下で2期連続、副大統領を務めたバイデン氏は、異なる副大統領像を描いている。

 バイデン氏は2009年の大規模な経済救済策を率いた点など、副大統領時代の自分の功績を懐かしみながら強調し、大統領を目指す今、副大統領候補には自分と「同じ気質の」人物を選びたいと述べている。

「バイデン氏が求めているのは、政治的パートナーだ」と言うのは、米セントルイス大学(St. Louis University)のジョエル・ゴールドスタイン(Joel Goldstein)教授(法学)だ。「深いレベルで互いに本当の信頼関係が築け、助言者として本当に機能する最側近を求めていると考えられる」