【8月2日 AFP】19-20イタリア・セリエAは2日、第38節の試合が行われ、レッチェ(US Lecce)はパルマ(Parma Calcio)に3-4で敗れてわずか1年でのセリエB(2部)降格が決定し、ピッチ内外での激動のシーズンが幕を閉じた。

 同じく残留争いをしていたジェノア(Genoa CFC)が、相手指揮官を含め4枚のレッドカードが飛び交う一戦でエラス・ベローナ(Hellas Verona)を3-0で下したため、ホームでの最終節を白星で飾れなかったレッチェは、仮にこの日勝利しても降格が決まっていた。

 ジェノアと勝ち点1差の18位で最終節に臨んだレッチェは、残留のためにはパルマを下し、ジェノアが引き分け以下の結果で終わることを願う必要があった。

 ユベントスが9連覇を果たした今シーズンのセリエAは、国内で世界最悪の被害が出ている時期があったものの、新型コロナウイルスによる波乱がほぼないまま、真夏の時期に幕を閉じることになった。

 3月に経済都市であるミラノ(Milan)を含むロンバルディア(Lombardy)州がパンデミック(世界的な大流行)の中心地になるなど、北部では特に甚大な影響が出ていた。

 同国のビンチェンツォ・スパダフォーラ(Vincenzo Spadafora)スポーツ相はこの日の試合前、伊通信社ANSAに対し、政府は一時「シーズンが中止になるだろうと心から思っていた」と明かした。

 スパダフォーラ氏は、「数週間、数か月の間は協議のためにあらゆることが示された」「その中でわれわれが考えたのは、どうすればこのパンデミックに対処でき、できるだけ多くの人の命を救えるのかということだけだった」と語った。(c)AFP