【8月3日 AFP】20F1第4戦英国GP(British Grand Prix 2020)は2日、決勝が行われ、タイヤがパンクして「三つのホイール」で走ったメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)に次ぐ2位に終わったレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)は、「ラッキーでありアンラッキー」だったとコメントした。

 最終盤でバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)、ハミルトンのメルセデス勢にパンクのトラブルが起きると、フェルスタッペンとチームスタッフは逆転優勝のチャンスを手にしたと考えたかもしれない。

 しかし、フェルスタッペンは消耗したハードタイヤを使い続けて今季初勝利を目指すことはせず、新しいタイヤをつけてファステストラップを狙うという指示を受けてピットインした。

 ボッタスが50周目にペースを落としてピットインし、フェルスタッペンが2位に浮上したが、このとき30秒以上の差をつけていたハミルトンに同様のトラブルが起きる様子はなかった。

 パンクしながらも通算87勝目を飾ったハミルトンとの差を最終的に5.856秒にまで詰めたフェルスタッペンは、チーム無線で悔しさをあらわにしたものの、2位という結果を受け入れた。

 フェルスタッペンは「僕らはよくやった。悪くない」とコメントした。「良いポイントだし、表彰台を獲得できてうれしい。よくやった。2位を喜ぶべきだが、こういう結末になるとは…。とにかく良い結果だ」

 さらに、終盤の波乱についてより慎重に振り返ると、「とにかくラッキーでありアンラッキーでもあったね」と語った。

「レース中の彼ら(メルセデス勢)は速すぎた。タイヤの状態が良くないように見える瞬間があったから、残り10周くらいになると、無線で『みんな、右のフロントタイヤがあまり良くなさそうだ』と伝えた」

「そうしたらバルテリがパンクしたから、無線でピットインしてファステストを狙うよう指示された。すると、運の悪いことにルイスのマシンもパンクした。でも2位という結果にとても満足している」

 フェルスタッペンに同意したレッドブルのクリスチャン・ホーナー(Christian Horner)代表は、左フロントタイヤも限界寸前であったことを明かした。

 ホーナー代表は「マックスのマシンから外したタイヤには深い亀裂が走っていた」と述べた。

「彼が優勝できたという保証は一切ない。ルイスには運があったし、なんとかマシンをゴールに運んだ」 (c)AFP