【8月5日 Xinhua News】世界銀行のビジネス環境ランキングで中国は2018年の78位から20年の31位に順位を上げ、改革の歩みが最も速い国・地域のトップ10に2年連続で入った。世界銀行はこのほど発表した報告書「中国によるビジネス環境改善の成功:改革の駆動力と将来の機会」で、中国のビジネス環境改善の成果を評価した。

 ビジネス環境ランキングでの中国の順位上昇では、上海市の貢献が55%のウエートを占めた。同市は18~20年、ビジネス環境改善で300件以上の改革任務を進め、的を絞った改革措置286件を実施、改革政策と関連文書70件以上を打ち出し、20以上のサービスシステムの運用を新たに始めた。

 世界銀行の報告書「ビジネス環境の現状」によると、「事業設立」「建設許可取得」など地方の権能にかかわる評価指標で、上海市の手続き業務は過去2年で41%減り、手続き所要時間は59%短縮され、中国の関連指標を押し上げた。

 事業設立では、専用プラットフォーム「一窓通」を中核とする全プロセスのオンライン取り扱いシステムを開設したほか、オフラインでも企業開設サービスエリアを設置した。4月1日から全国に先駆け、市内のすべての新設企業(各種企業、農民専業合作社、個人事業者を含む)への電子営業許可証と電子印章の発給を始めた。

 建設許可取得では、建設プロジェクトの合同審査プラットフォームを中核とする一体的な取り扱いシステムをオンラインで開通し、オフラインでは民間投資建設プロジェクト審査センターを設立、手続きのプロセスを18個から4個に減らし、審査所要時間を125・5日から23日に短縮、許可を取得するための経営コストを7万3868元(1元=約15円)から550元に削減した。(c)Xinhua News/AFPBB News