【8月2日 AFP】米国男子ゴルフツアー(US PGA Tour)は1日、バラクーダ選手権(2020 Barracuda Championship)に出場中だった南アフリカのブランデン・グレース(Branden Grace)が新型コロナウイルスの検査で陽性となり、大会を途中棄権したと発表した。

 ポイントを加算する「モディファイド・ステーブルフォード」方式で順位を争う今大会で、グレースは初日、2日目ともに10点を獲得し、首位カイル・スタンリー(Kyle Stanley、米国)とわずか2ポイント差の上位につけていた。

 グレースは「今週はずっと体調は良かった」「昨晩は体がだるかったが、高度のせいだと思った」「そしてけさ、コースへ出る前にツアーに症状を知らせた。選手仲間と関係者全員を尊重して、検査を受けたかった」「順位を考えれば残念だが、一番大切なのはみんなの健康だ」と発表した。

 グレースはツアーの新型ウイルス対策手順と米疾病対策センター(CDC)の指針に従って、10日間の隔離期間に入る。キャディーは検査で陰性だったが、ツアーとCDCのガイドラインの下、14日間の隔離に入る。

 ツアーはグレースと近くで接触した可能性がある人物の追跡を行っているが、医療アドバイザーは「現時点で追加の検査を行う必要はないと考えている」という。

 今大会には世界のトップ選手はほとんど出場しておらず、有力選手は世界ゴルフ選手権(World Golf Championships)シーズン第3戦、フェデックス・セントジュード招待(2020 FedEx St.Jude Invitational)に出場するか、次週カリフォルニア州サンフランシスコで行われる今季メジャー初戦、第102回全米プロゴルフ選手権(2020 PGA Championship)に向けて休養を取っている。(c)AFP