【8月1日 AFP】新型コロナウイルスの流行に伴う規制により、酒店が閉鎖されたインドの町で、アルコールを主原料とする手指消毒液を飲んで9人が死亡した。地元警察が7月31日、明らかにした。

 同国南部アンドラプラデシュ(Andhra Pradesh)州クリチェドゥ(Kurichedu)の警察本部長はAFPの取材に対し、「多量の」手指消毒液を水やソーダに混ぜて飲んだ後、意識を失ったと説明。その後、病院に救急搬送されたが、到着時に死亡が確認されたという。

 このグループは手指消毒液をアルコールの「代用品」として利用。当局が新型ウイルス対策として外出規制を敷いて以降、この町ではアルコール飲料の流通が途絶えていた。

 警察本部長によると、9人の死亡を受けて警察が捜査に乗り出したという。

 インドでは、主に安価な密造酒の摂取によるアルコール中毒で、貧しい人々が毎年数百人死亡している。(c)AFP