【8月1日 AFP】情勢不安が続くコンゴ民主共和国東部で7月30日夜、酔っ払った兵士が通行人に向けて銃を乱射し、2歳の女児1人と女性7人を含む少なくとも13人が死亡した。情報筋が31日、明らかにした。事件に怒った地元住民らは、布に包まれた犠牲者の遺体を路上に並べ抗議した。

 情報筋によると、事件は南キブ(South Kivu)州ウビラ(Uvira)のサンジュ(Sange)で発生。ウビラの検察官は、「犯行に及んだ人物はコンゴ民主共和国軍(FARDC)所属で、酔っ払い、通りかかった民間人少なくとも20人に向けて発砲した」と述べた。司法筋によると、死者には2歳の女児も含まれていた。

 FARDC報道官のデュードン・カセレカ(Dieudonne Kasereka)大尉は、兵士が「酔っ払った状態で13人を射殺し、9人を負傷させた」と述べた。男は今も武装したまま逃走中で、「周辺地域では軍代表団と国連(UN)チームが軍に抗議する住民らを静めている」という。

 地元住民らは、同地域を通る幹線道路を木の枝や岩、火の付いたタイヤで封鎖。複数の目撃者がAFPに語ったところによると、住民らはさらに葬儀用の布に覆われた犠牲者12人の遺体を混雑した交差道路上に並べて交通を一時妨害したが、地域の代表者や民間・軍の当局者らとの協議の結果、遺体はその場から運ばれた。(c)AFP