【8月1日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は7月31日、急成長中の動画共有アプリ「ティックトック(TikTok)」を米国内で禁止する考えを示した。米当局は、同サービスが中国の情報機関に利用される可能性があるとの懸念を示していた。

 トランプ氏は大統領専用機エアフォースワン(Air Force One)の機内で記者団に対し、「ティックトックに関しては、米国では禁止するつもりだ」と述べた。

 同日、これに先立ち米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)とブルームバーグ(Bloomberg)は、トランプ氏がティックトックを運営する中国の「バイトダンス(ByteDance、字節跳動)」に、国家安全保障上の理由からティックトックの米国事業の売却を命じることを検討していると報道。

 米FOXニュース(Fox News)などの一部メディアは、米IT大手マイクロソフト(Microsoft)が数百億ドルの価値があるとされるティックトックの買収に向けて協議を進めていると報じた。

 ティックトックとマイクロソフトは、今のところコメントしていない。

 この数週間、米国の政府関係者や議員らは、ティックトックが中国政府に不正目的で利用される可能性について懸念を表明してきたが、同社は中国政府とのつながりを否定している。(c)AFP