【8月1日 AFP】米大リーグ(MLB)機構と選手会(MLBPA)は31日、2020年シーズン残りのダブルヘッダーについては、通常の9イニング制から7イニング制に短縮して行うことで合意した。

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)ですでに大混乱に陥っている今季のMLBは、シーズン中の選手の健康と安全を第一に、8月1日からダブルヘッダーのイニング数を減らすことになった。

 変更が適用されるのは今季限定で、この措置によって投手とチームの負荷が軽減されることになる。約2か月のシーズンが開幕してまだ9日目であるものの、一部のチームは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査が複数回に及んでいる。

 MLB機構と選手会は共同でコメント文を発表し、「ダブルヘッダーの頻度に伴うロスターへの影響や、状況の激変による日程変更の必要性を考慮し、球団と選手はこの措置を踏むことが選手の健康と安全につながると判断した」と述べた。

 2020年シーズンは延長戦に突入した際の時短を図るべくタイブレーク制を導入しており、ダブルヘッダーでは9回までやるのではなく、7回まで同点の場合は両試合とも8回から自動的に走者を二塁に置いて開始することになっている。

 例年ではMLBが全試合で9イニング制を敷いている一方で、マイナーリーグや大学リーグはダブルヘッダーで7イニング制を適用している。しかし、MLBでダブルヘッダーの2試合合計が14イニング以下だったのは、100年以上も前のことになる。(c)AFP