【8月5日 Xinhua News】中国がカンボジアで進める「アンコールワット王宮遺跡修復プロジェクト」が休むことなく続けられている。同プロジェクトは、中国がアンコール遺跡群で進めている3番目の保護修復プロジェクトで、2030年の完了を予定している。

 中国文化遺産研究院は19年11月に同プロジェクトの応急処置と考古学調査を開始。中国側の考古スタッフとカンボジアのアンコール遺跡群の保護管理を担うアプサラ機構の考古スタッフによる合同調査チームが、遺跡に駐在し研究を進めている。新型コロナウイルス感染症の発生後、遺跡の発掘作業は中断されたが、調査チームはこれまでに出土した文化財の研究に急ピッチで取り組んでいる。出土した器物の中には中国の磁器片も含まれており、クメールの歴史における中国カンボジア両国の緊密な文化交流を裏付けている。(c)Xinhua News/AFPBB News