【7月31日 AFP】イスラム教の「犠牲祭(イード・アル・アドハ、Eid al-Adha)」が始まった31日、アフガニスタンでは、旧支配勢力タリバン(Taliban)と政府軍が停戦に入った。今回の停戦が和平交渉につながり、20年近く続く紛争に終止符が打たれることを、多くの人が望んでいる。

 停戦は犠牲祭に合わせて、3日間続く予定。過去約19年間の紛争中に、公式な停戦は今回を含めわずか3回。31日の停戦に入ってからは、国内での戦闘は報告されていない。

 しかし停戦開始の数時間前には、同国東部で自動車に仕掛けられた爆弾が爆発し、少なくとも17人が死亡。タリバンは関与を否定しているが、この先に待ち構える困難の大きさを暗示する事件となった。

 今年2月にタリバンと米国が結んだ合意では、3月にアフガン政府とタリバンとの和平交渉が始められる予定だったが、政府内での対立に加え、捕虜交換が頓挫していたことから、延期されていた。

 この捕虜交換では、アフガン政府はタリバン戦闘員計5000人を解放する計画。一方タリバンは30日、政府軍の捕虜1000人を解放する約束を既に果たしたと発表した。

 アシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)大統領は犠牲祭の演説で、「和平交渉に弾みをつける」ために、祭の期間中にさらに捕虜500人を解放すると述べた。だが今回解放される500人は、タリバンが解放を要求している5000人のリストには入っていない。

 アフガン当局はすでに捕虜4600人を解放。残る400人は、性的暴行や強盗、女性らに投石して死亡させたなどの疑いがあり、危険過ぎるとして解放がためらわれている。

 ガニ大統領とタリバンは共に、犠牲祭の直後から和平交渉を始める可能性を示唆。また双方に対し、停戦を延長するよう求める声が寄せられている。

 ただアフガン人の多くは、事態の行方について警戒心を緩めていない。2018年と今年5月の停戦では、期限が切れた直後にタリバンが戦闘を再開している。(c)AFP/Mushtaq MOJADDIDI