【8月1日 CNS】中国黄金協会の先月28日の発表によると、中国で2020年上期の金の生産量は前年同期比5.87%減の170.07トン、金の消費量は同38.25%減の323.29トンに落ち込んだ。新型コロナウイルスの感染拡大や金価格上昇の影響を受けた。ただ第2四半期だけで見ると、金の生産量は前年同期比で5.81%増加し、金の消費量の下落幅は同22%減にとどまった。国内の感染状況が落ち着き、一連の消費促進政策の効果が出始めた結果とみられる。

 上期の金の消費量323.29トンの内訳は、アクセサリーが前年同期比42.06%減の207.87トン、金地金と金貨が同32.12%減の76.98トン、工業とその他が同25.16%減の38.44トンだった。全体として消費状況は思わしくないが、金地金と金貨の評価は高く、第2四半期の売り上げは微減にとどまった。

 また、金価格の高騰に伴い、一部の投資家が利益を確定するため売りに出したことで買い取り業務が大幅に増え、上半期の金の買い取り量は前年同期比162.88%増加した。感染が落ち着いたことと買い取り業務の増加により、金のオンライン買い取り業務も著しく増加している。(c)CNS/JCM/AFPBB News